KIRINJIの「非ゼロ和ゲーム」ってなんだニャ?

キリンジ通算13枚目(バンドKIRINJIとしては3枚目)のアルバム「愛をあるだけすべて」の収録曲。KIRINJIアルバムに毎回1曲は潜んでいる堀込(兄)の「なんかひっかかる曲」…。耳慣れない言葉「非ゼロ和」をググらずにはいられないステキな楽曲ですよー!

利他的に…利他的に…利他的であれ

「非ゼロ和」とは

ある人が勝つと必ず他の誰かが負けるという「ゼロ和(ゼロサム)」と違い、誰かの勝利や利益が、必ずしも他の誰かの負けや損益にはならないこと…らしいです。

うーん、win-winとかとは違うのかしらん。
ともかくこの曲では「非ゼロ和」はステキなアイディア♪ 一枚のピザはみんなで分け合い、それが足りなきゃ知恵を愛とお金を出し合って、もっといい状態つくりだそうぜ!という思いが聴くたびスリスリと心にスリ込まれてくるのですよー。

KIRINJIリーダーである堀込(兄)の生み出す「なんかひっかかる曲」は、心にチクリと刺さる毒を含んでいることも多く、いつも魅かれてしまいます。藤子(A)先生のブラックさというか、あるいはF先生が時折発表していた人類への提言を孕んだ短編作品のような趣きとでもいいましょうか…。

コロナ禍以降このような世相になり、改めてこの曲を聴くと「利他的に…利他的であれ」のリフレインがしみるのです。

先日もフランスの経済学者ジャック・アタリ氏が「利他的であることは結果、利己主義に通ずる、情けは人の為ならず…巡り巡って自分の為にもなるのだから…」的な発言をされてました。

あー、そうだよね。今まで自分のことばっかり優先してきたわー…と遠い目をすると同時に、頭のなかではこの曲がかかっておりましたよ。ああ、堀込(兄)の先見性、普遍性たるや…舌を巻くほど!

デジャヴの対義語はジャメヴだと、教えてくれた堀込(兄)…ハンバーガーかピザかと問われれば、ピザを選ぶ堀込(兄)…お酒だいすき堀込(弟)…。

残念なことにバンドKIRINJIは2020年をもって終了するそうですが、堀込(兄)を中心に音楽集団としてKIRINJIの活動は続いていくとのこと。
まだ先になりそうですが、次のアルバムが今から楽しみです!

さあ、KIRINJIかけて午後もお仕事がんばろう♪