アンソニー・ホロヴィッツ著「メインテーマは殺人」ってなんだニャ?

2019年末の国内ミステリーランキング4冠を達成した、イギリスのミステリ作家アンソニー・ホロヴィッツの傑作ミステリー!著者の代表作は他にも「女王陛下の少年スパイ、アレックス・ライダーシリーズ(ジョジョでおなじみ、荒木飛呂彦先生の挿絵が印象的だったから、こっちのほうが日本では有名かも!?)や人気テレビドラマの脚本家としても有名。

アンソニー・ホロヴィッツ、恐るべし!
前作の「カササギ殺人事件(上・下)」に続いて今回もまた面白いよー。金曜夜に購入して、じわじわ読み進めるつもりが、 そのまま土日ですっかり読んでしまいました!

「メインテーマは殺人」あらすじ

とある資産家の老婦人が自らの葬儀を手配したその日の夕刻、彼女は何者かによって絞殺されてしまう。

作家であるわたし(アンソニー・ホロヴィッツ)はかつてドラマ脚本の仕事を通じて知り合った元刑事で風変わりな男、ホーソーンから、この事件の捜査をする自分を本にしないかという奇妙な依頼を受けるのだが…。

偏屈だが極めて有能なホーソーンのワトソン役として振り回されるホロヴィッツ。老婦人の一人息子が有名な若手俳優であること、失敗続きの劇場プロデューサーに多額の投資をしていたこと、かつて彼女は幼い子供を巻き込んだ自動車事故を起こしていたこと…。

事件にまつわる怪しい事柄やそれに関わる人物たちへの捜査を続け、確実に真相へと近づいていくホーソーン(と勘違いをしているホロヴィッツ先生…)だったが、さらに第2の殺人事件が起きて…!?

前作「カササギ殺人事件(上・下)」も往年のアガサ・クリスティーの作品を思わせるような正統派フーダニット・ミステリーでしたが、今回もその作風は健在♪

どっぷりハマって犯人さがしが楽しめました!本作から始まるホーソーンシリーズは語り手である「私」が作者アンソニー・ホロヴィッツ本人であること。著者の日常に不穏な事件が織り込まれていく、フィクション×ノンフィクションのような設定もいいですねー。前作に引き続き、山田蘭さんの訳でサラサラ読めます!

海外では既に本作、ホーソーンシリーズの続編「the sentence is death」も発売中!こちらの翻訳も待たれるところです。

それどころかカササギ殺人事件に登場する探偵、アティカス・ピュントシリーズも続編(!)「moonflower murders」が発表され、ますます過熱するホロヴィッツ熱!

みなさんもぜひご一読のほどをー。