こんにちは。
夏の終わりには水木御大のマンガが読みたくなる“はりうー”です。
7月の超絶猛暑から一転…ここ数日、非常に過ごしやすい日々が続いて、なんだかすっかり秋の気分。夕方の向かい風がちょっと涼しく感じられるようになったこういう時期には、敬愛する水木しげるセンセイのちょっとこわいマンガが読みたくなるものです。

「ゲゲゲの鬼太郎」の新シリーズ(6度目のアニメ化て!)も放映中のせいか、私の周りでも妖怪ブーム/水木ブーム再燃のようす。

ということで自宅にあった文庫版「貸本名作選」シリーズを読み返してみたのですが…
・おどろおどろしい画風といい
・心ざわつくストーリー展開といい
…とても50~60年前に描かれたとは思えないオモチロさ♪♪♪
風化しませんなあ、水木漫画…。

特に「人魂を飼う男」の不気味な青年の顔なんて、一度見たら忘れられないインパクト!
「霧の中のジョニー(吸血鬼エリート顔)」顔に並ぶ、2大キモコワ顔です(自分調べ)。

愛読ついでに近所の古本屋さんで、以前から気になっていた水木漫画を数冊購入しました。「敗走記」「総員玉砕せよ!」といった、水木漫画の重要な一角を担う「戦記物」です。

太平洋戦争時、実際に激戦地ラバウルへ出兵されていた水木センセイの筆によるこれらの戦争記録はあまりに生生しく、容易く大量に奪われていく人の命、胸を裂かれるようなストーリーの連続に読み進める手が止まりませんでした…。

70年の昔、かように残酷で不条理な世界が、日常として溢れていたのかと思うと、過去への憤りの暗闇と現代平和の光で心チカチカです。
「戦争が無いこと」「戦争しないこと」ってこんなに大切なんだなあ…。

今回はじめて読んだ水木センセイの「戦記物」。
これから夏の終わりの「水木シーズン」には、これら「戦記物」も忘れずに読み返していこうと思うのでした。